ペペロンチーノにドラミングを感じた。
深夜3時。
仕事が終わった後、僕は無性にペペロンチーノが食べたくなった。
僕の得意料理だ。
具材はこれだ。
パスタ200g
にんにく3カケラ
唐辛子3本
エキストラバージンオイル
最良の塩
僕のこだわりはゆで汁に大量の塩を惜しげもなく大量に投入する事。
これは昔バイトしてた時の料理長直伝のやり方だ。
ケチってはいけない。
これにより、茹でた後に塩を加えた時には決して得られない、塩味の満遍なさが得られる。
一本一本のパスタが絶妙な塩加減を演出してくれるのだ。
ヘッドやスティックには、いわゆる「はずれ!」がつきものだが、
この絶妙な塩加減によって、当たりのヘッドと、当たりのスティックに「全部変えてくれる感じ!」と言ったら分かって頂けるだろうか。
だから「塩選び」は特に重要だ。
今まで色々な塩を試してきたが、この「揚浜塩田塩」に出会った時、衝撃が走った。
「なんだこの塩は!?美味い!美味過ぎる!!もっと早く出会いたかった、、、。」
それからずっと、こいつは僕の相棒だ。
もう他の塩じゃ満足なんかできない!!
塩選びは、まるで「シンバル選び」に似ている、、、。それまで聴いてきた音楽や音色。それらが影響して、誰しもが好みのシンバルがあると思う。
シンバルの音色の楽曲への影響は計り知れない。
それと同じように、ペペロンチーノを作る時は、どうか塩にこだわってほしいと願うばかりである。
思えば、僕の母も祖母も、福井の海で「海女」をしていた。そんな母と祖母に育てられてきた僕は、きっと日本海の天然塩にDNAがうずいてしまうのだろう。
ペペロンチーノと言うと、ベーコンや海老が入っていたりというものもあるが、
それらは僕から言わせたら「邪道!」だ。
楽曲が求めている、必要最低限の「ツボ」を抑えたプレイ、、、。余計なフィルインなんて要らない。
塩とニンニクと唐辛子だけでも美味しいペペロンチーノが作れるのに、
ベーコンや海老、ましてやアンチョビにまで手を出してしまうのは、まだエイトビートも気持ち良いグルーヴで叩けないのに、ドラムソロばかり練習しているようなものだと思っている。
まさしく「具」の骨頂、、、、
なんちゃって(^_^;)))
もちろん一緒に共演するミュージシャンや、ディレクトするアレンジャーさんが「もっと派手に!」とか要望するなら、ベーコンや海老を加えることももちろんありだ。
そんな場合でも、塩とにんにくと唐辛子だけで「最高の一品」ができてさえいれば、
ワンランク上のベーコン入りやキノコ入りのペペロンチーノになるだろう、、、
~と、そんなバカな想像をしながら、今夜もペペロンチーノを頬張るのだった。
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